キャンプブームは終わった
そう言われて久しいですが、実際キャンパーでもある僕も実感します。
以前は週末にキャンプ場を予約しようとすると、予約がいっぱいでキャンセル待ちをすることもザラでした。今ではよっぽど人気なところでもない限りは予約できないことはほとんどありません。
大手キャンプギアメーカーであるスノーピークの純利益が99.9%減という衝撃的なニュースもキャンプブームの終焉をわかりやすく表していると思います。
また以前にも比べて、各キャンプギアメーカーも新商品をあまり出さず、目新しい画期的なキャンプギアが世に出ることも少なくなりました。
しかし!キャンプブームが終焉した今、これからキャンプを始める人にとって最高のタイミングなんです!
キャンプブームが終了した今こそキャンプを始めるべき理由
手頃な価格で質の良いキャンプ用品が手に入る
ブームが一段落した今、キャンプ用品も多様化し、価格帯も幅広くなっています。ブランド品に加え、コスパの良い製品や中古品なども市場に増え、リーズナブルな選択肢が豊富にあります。
以前はキャンプギアを買おうとすると、二人分揃えるだけでも総額で10万円は軽く超えてしまっていましたが、今では5人用テントなどがセールなどに出され5万円以内で買えるようなことも。
また、アウトドアブランドや大手通販サイトがセールやアウトレット販売を行うことも多く、以前よりも低コストで必要なキャンプ道具を揃えられるようになりました。品質の高いアイテムを手に入れやすくなり、初心者でも無理なく始められます。
例えば、キャンプブーム時には抽選でしか買えず転売が横行していたサバティカルのギリアというテントも、今では39,996円にまで値下げされています。
出典:サバティカル
実は僕自身もこのテントを愛用していて、2人用と5人用のインナーテントが付いているために、彼女と2人で行く時と友達5人で行く時両方で一つのテントでまかなえる点が非常に気に入っています。
実際に僕が使っているギリア
また新品キャンプギアの値段が安くなっただけではありません。メルカリやリサイクルショップを覗いてみると、スノーピークやコールマンといった有名メーカーのギアがたくさん出品されているのがわかります。
キャンプ場の予約が取りやすくなり、急な予定変更も可能に
キャンプブーム時は、週末や連休などはキャンプ場の予約が数か月先まで埋まっていたことも多かったです。
現在では予約が取りやすくなり、好きな日程でキャンプを楽しむことができます。予定が急に空いた時や、天候に合わせて日程を変更したい時にも柔軟に対応できるため、キャンプのハードルが下がり、より自由なアウトドア体験が楽しめます。
しかしながら、静岡県のふもとっぱらキャンプ場などの有名キャンプ場は未だに週末の予約は取りづらい状況が続いています。
混雑が緩和され、よりリラックスできるようになった
キャンプブームのピーク時は、多くのキャンプ場が混雑し、リラックスできる場所や時間を確保するのが難しい状況でした。しかしブームが落ち着いた現在では、広大な自然をほぼ独り占めできる環境が戻ってきています。
以前茨城のドッグラン併設のキャンプ場に訪問した際、週末にもかかわらず宿泊しているキャンパーは僕たち含めて2組だけでした。そのおかげでドッグランを独占できて、とても快適なキャンプになりました。
キャンパーのマナーが良くなった
ゴミ捨て場じゃないところにゴミを捨てる、排水溝に残飯を流す、深夜早朝に大きな声で話したり音楽をながすなどの
またキャンプブームに乗じてキャンプにハマった人たちも、キャンプの経験を重ねることでだんだんマナーを学ぶようになって全体的にキャンパーの質が向上したのもあるかと思います。
キャンプ経験者に教えてもらえる
キャンプブームによって、キャンプ経験者が大幅に増えました。その中にはキャンプにハマった人もいればハマらなかった人もいます。
ハマった人にはなぜハマったかを訊き、ハマらなかった人にはなぜハマらなかったかを訊くことで、キャンプ場ではどうすれば楽しめるかを事前に知ることができます。
例えば、ハマった人から「朝焼けを見ながら食べるホットサンドとブラックコーヒーが最高なんだよ!」という情報を教えてもらえれば、事前にホットサンドメーカーとコーヒーを持っていくことでキャンプの楽しみを増やすことができます。一方で、ハマらなかった人から「お風呂に入れないし虫も多くて嫌になっちゃった」という情報をもらったら、お風呂付きのキャンプ場を虫の少ない時期に予約すれば事前にそのような苦い経験をしなくて済みます。
キャンプブームが終了したデメリットは?
キャンプブームが終了して、キャンパーにとってキャンプがしやすくなったことは事実ですが、もちろんいいことばかりではありません。
魅力的な新商品が発売されなくなる
ブーム時はビギナーからベテランまで、それぞれの層に刺さるキャンプギアが毎月のように発売されていました。例えば二次燃焼の焚き火台であったり、ハイチェアとローチェアを切り替えられるチェア、痒いところに手がとどく小物ギアなど、ブーム時には画期的なギアがたくさん発売されました。
今ではあまりそのようなギアが新しく発売されないなというのが個人的な印象です。
キャンプに誘っても来てくれる人が少ない
以前であれば「キャンプ流行ってるし行こうよ!」という誘い文句が通じましたが、ブームが終わってしまった今では通用しません。
ソロキャンプはハードルが高いから誰か誘おうと思うかもしれませんが、中にはすでにキャンプブームに便乗してキャンプを始め、キャンパーから足を洗った人たちもいるかもしれません。そのような人たちを誘うのは至難の技なため、まだキャンプ経験のない人を誘ってみるのが良いでしょう。
ブームは終わったけど、キャンプが最高なことには変わらない!
今やキャンプというと一時のブームが過ぎた時代遅れの趣味だと思う人もいるかもしれません。
ですがブーム時だろうとブーム後だろうと、キャンプで得られる楽しさは癒しは変わりません。
キャンプを始めたいと思っていたけど始めどきを見失ったという人たちにとって、ブームが過ぎた今は最高の始めどきです!